【東京創元社が謝罪】翻訳者をモラハラした編集者Aは誰?

東京創元社は2024年3月18日、無料電子書籍に掲載した小説本編の無料公開範囲を、翻訳者の島村浩子さんに伝えていなかったとして謝罪文を掲載しました。

何があったのでしょうか。

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目次

【東京創元社が謝罪】翻訳者をモラハラした編集者Aは誰?

先に結論からお伝えします。

編集者A

翻訳者島村浩子さんをモラハラした編集者Aについてですが、

公表されてていません

ですが、版元の「ウェブ展開のヘッドのひとり」だということがわかっています。

東京創元社は2024年3月18日、「弊社刊行物に関するお詫び」としてXで謝罪文を投稿しました。

東京創元社・謝罪文

内容は、

  • 2023年8月22日に電子書籍で配信した『ワニの町へ来たスパイ』試し読みを、第1章から4章まで「大増量版」した。
  • 著者ジャナ・デリオン氏には許可を得ていたが、翻訳者の島村浩子さんには具体的な公開範囲を伝えていなかった。
  • 弊社の確認不足であり、島村先生にはご迷惑、ご心痛をおかけししたことを深くお詫びします。

と、いうものでした。

島村浩子ブログ投稿

島村浩子さんは、東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳している方です。

そもそもこの問題が公になったのは、2024年1月29日に翻訳者島村浩子さんが自身のブログで「無料電子ブックにわたしの訳文が無断で大量に使用されてしまいました」という投稿があり、Xで拡散されました。

島村浩子さんのブログはこちらです。⇒「趣味は読書?」

また、ブログでは、

  • ある版元の編集者Aから度重なるモラルハラスメントを受けていた
  • 問題の電子ブックを企画を作成したのは同じ編集者Aだった
  • 版元の役員に抗議のメールを送り、正式な謝罪と補償を求めたが、話し合いはなかなか進まなかった
  • 現在その編集者Aは、島村浩子さんの担当を外れている
  • 電子ブックの公開は、その編集者Aが島村浩子さんの担当を外れたあとだったが、企画作成はその編集者Aだった
  • 訳文の無断使用の件は編集者Aは、役員に報告していなかった
  • 版元の役員はその編集者Aを処分するとしたが、編集者Aはこの版元のウェブ展開のヘッドのひとりで、「ほかの社員では補うことのできないウェブ知識」があるのでポジションはそのままの処分になった

などの記載もされていました。

島村さんは今年1月、「無料電子ブックにわたしの訳文が無断で大量に使用されてしまいました」というブログを公開。ある編集者から度重なるモラルハラスメントを受けていたこと、問題の電子ブックを企画を作成したのは同じ編集者だったことなどを明かした。役員に抗議のメールを送り、正式な謝罪と補償を求めたが、話し合いはなかなか進まなかった。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2403/19/news167.html#l_ts0153_sougensya01.jpg&_ga=2.151547261.576834722.1710917061-1841638987.1710917061

訳文無断使用が起こる理由

島村浩子さんは、このようなことが起こる理由について

  • 一冊の翻訳書が刊行されるまでに、訳者が『無料で』引き受けるのが『慣例』になっている作業がいくつかある
  • 無料で仕事をさせる相手に、『敬意』というものが薄れていくのは自然ではないか

などを、指摘されています。

「ひとつには一冊の翻訳書が刊行されるまでに、訳者が『無料で』引き受けるのが『慣例』になっている作業がいくつかあることが関係しているとわたしは思います。無料で仕事をさせることができる相手に、『敬意』というものが薄れていくのは自然ではないでしょうか」。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2403/19/news167.html#l_ts0153_sougensya01.jpg&_ga=2.151547261.576834722.1710917061-1841638987.1710917061

島村浩子さんは金銭的な補償と、編集者Aと会社からの正式な謝罪を求めていますが、その話を持ちだしたら役員からの返信はとまったそうです。

ですが、3月18日の投稿では、金銭的な補償もされ和解されたそうです。

よかったですね!

今回、島村浩子さんの記事公開後、SNSで「フリーランス・トラブル110番で専門家に相談を」というリンクを送ってくれた方がいたそうです。これがきっかけで専門家に相談することができたとのこと。

金銭的な補償もされました。
今回の和解については、SNSで関心を持ってくださったみなさまが見守ってくださったからこそと思っています。あらためて深く感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

引用X

SNSは、誹謗中傷など悲観的なことでも注目されますが、今回のように困っている人に手を差し伸べることが出来る側面があることも、改めてわかりました。

お読みいただきありがとうございました。

今後の益々のご活躍をお祈りいたします。

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