ナッツリターン事件チーフパーサーその後は政治家!反カプチル運動で活躍

ナッツ・リターン事件の、当時のチーフパーサー・パクチャンジン氏を取り上げます。

この事件は、韓国だけではなく世界的にも大変大きく取り上げられました。

パクチャンジン氏は、ナッツリターン事件の大韓航空機のチーフパーサーでした。

今回は、ナッツ・リターン事件とパクチャンジン氏の現在について調査します!

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目次

ナッツリターン事件とは

ナッツリターン事件とは、2014年12月5日に起きた「大韓空港ナッツリターン事件」を指します。

大韓航空の当時副社長をしていたチョ・ヒョナ氏が、ニューヨーク発・仁川行きの大韓航空機のファーストクラスに搭乗した際、皿に盛られて出されるはずのナッツを袋のまま提供されたとして激怒。

チョ・ヒョナ氏は、提供した乗務員とチーフパーサーに土下座して謝罪するよう命じ、激しく叱責。

この時のチーフパーサーが、パクチャンジン氏です。

趙氏は、この乗務員とパク氏に土下座して謝罪するよう命じ、激しく叱責した。パク氏は「気を静めてほしいと趙氏に懇願した」という。「だが、自分の人としての尊厳が崩壊していくのが感じ取れた。人生で最も長い5分間だった」趙氏は、パク氏を押しやって降機を要求し、滑走路へ移動中だった機体をターミナルに引き返させるよう命じた。

https://www.afpbb.com/articles/-/3306436

チョ・ヒョナ氏は、動き始めていた同航空機をリターンさせてチーフパーサーパクチャンジン氏を降ろし、仁川への到着を11分遅らせました。

この事件について後日、チョ・ヒョナ氏の父チョ・ヤンホ会長はカメラの前で謝罪。

https://www.huffingtonpost.jp/2014/12/12/kal-vice-president-apologised_n_6314502.html

チョ・ヒョナ氏も謝罪会見をしています。

大韓航空は暴力と暴言があったことを否定し、パク・チャンジン氏に事実と違うことを言うように指示。ですが、パク・チャンジン氏は、テレビ番組に出演して真実を訴えました。

チョ・ヒョナ氏はナッツ姫と呼ばれ非難の声が集中。財閥一族の傲慢さを象徴するこの事件は、韓国社会で大きな問題となりました。

韓国では人前で声を荒げるという行為は、日本以上にその人の“品性”が疑われ、年上の男性に対して恥をかかせるという行為は、韓国人にとってこれ以上ない侮辱行為にあたると報じています。

韓国では人前で声を荒げるという行為は、日本以上にその人の“品性”が疑われるのです。それが、上に立つものならなおさら。また、膝をついて謝罪する行為は、日本ならば土下座に相当する意味を持つ。衆目の中、そこまで謝罪している人に対して暴言、暴行を加えるのはもってのほか。さらに、パク事務長は男性で、チョ前副社長よりも年上です。年上の男性に対して恥をかかせるという行為は、韓国人にとってこれ以上ない侮辱行為にあたるのです」

https://www.asagei.com/excerpt/30111

事件後チョ・ヒョナ氏は2014年12月に副社長を辞任。航空機安全阻害暴行罪と航空保安法違反などの罪で逮捕されました。

第1審の判決は、懲役1年(求刑懲役3年)の実刑。

事前の判決予想では「執行猶予処分」(韓国メディア関係者)が大方の見方だったが、フタを開けてみたら懲役1年(求刑懲役3年)の実刑。財閥優遇社会に対する市民の怒りをくんだような結論となった。

https://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150213/frn1502131532007-n1.htm

ですが、第1審で懲役1年の実刑宣告を受けましたが、控訴審で執行猶予となり釈放されています。

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チーフパーサーパク・チャンジン

報復人事に提訴

パク・チャンジン氏は、事件後休職。2016年5月に復職しましたが、英語能力を理由に一般乗務員に降格されています。報復人事だろうと報じられました。

https://japan.hani.co.kr/arti/politics/19528.html

11月20日の記者会見でパク元事務長は、事件後休職して昨年5月に復職したが、英語能力を理由に一般乗務員に降格されたと主張。「21年間乗務員として活動し、10年以上も管理者として働いてきた。機内で数多くのトラブルがあったが、英語ができずに解決できなかったことはない。公正な評価か問いたい」と話した。要するに、“報復人事”ということだろう。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/460788cd4da4046a1b0048ed65ffa66ab758012a

パク・チャンジン氏は、チョ・ヒョナ元副社長に対する損害賠償請求と大韓航空に対する降格処分無効確認請求を起こします。

その後、裁判所はパク氏への損害賠償として1億ウォン(約900万円)を支払うよう趙氏と大韓航空に命じた。

https://www.afpbb.com/articles/-/3306436

2018年の判決ではいずれも棄却されましたが、大韓航空が2000万ウォン(約200万円)を賠償するよう求める判決が出て、一部勝訴となりました。

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嫌がらせ  

裁判や仕事などの精神的ストレスで、体に異変が起きます。

後頭部に大きな腫瘍ができ手術をすることになったそうです。

周囲からは、仮病と言われたり、痛みで動けないことで後輩をこき使っているなどのでっち上げの噂をされるなど、社内では非難・嫌がらせ・無視など、冷遇されていたようです。

https://japanese.joins.com/JArticle/240085?sectcode=400&servcode=400

パク前事務長は28日午後、自身のSNSに後頭部下の方が大きく膨らんだ写真を掲載して「核爆弾のようなストレスで過去3年間できた頭の腫瘍。今年に入ってあまりにも大きくなり手術をします」と書き込んだ。また、「痛いふりをするという、仮病を使うという、首の痛みで業務上助けを求めたことに対して後輩をこき使うという噂をでっち上げた社内職員から非難を浴びていた過去の跡」と付け加えた。

https://japanese.joins.com/JArticle/240085?sectcode=400&servcode=400

ですが、ナッツリターン事件をきっかけに、立場の上の人が立場の下の人に横暴に振る舞うという「カプチル」の問題が取り上げられるようになりました。

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チーフパーサーその後は?政治家で反カプチル運動で活躍

正義党入党

パクチャンジン氏は、ナッツ・リターン事件を通して「政治や法律を変えなければ、現状は決して変わらないのだと気付いた」とのこと。

そして、大韓航空には籍を置いたまま、2017年に進歩(革新)系野党「正義党」に入党します。

趙氏との一件は、「社会や人間の本質についての新たな視点」をパク氏にもたらしたという。「政治や法律を変えなければ、現状は決して変わらないのだと気付いた」

https://www.afpbb.com/articles/-/3306436

2019年9月には、同党国民労働組合特別委員長に就任。

2020年1月には、ナッツ・リターン事件から5年間も在籍していた大韓航空を退職。

正義党から比例代表候補として出馬。副代表に就任しました。

パク氏は今年1月、政治に専念するため大韓航空を退職した。客室乗務員時代に身に付けた清潔な身だしなみと礼儀正しさはそのままに、今週末行われる正義党の党代表選に挑む。

https://www.afpbb.com/articles/-/3306436

ですが2022年9月「正義党は自分たちだけが正しいと主張する政党になった」として正義党を離党しています。

パク元副代表はフェイスブックに「今、正義党は自分たちだけが正しいと主張する政党になった。誰もいないところにある道しるべ、助けが必要な人たちがどこにいるのか分からない表示板は本来の役割を果たせない」と書いた。

https://www.wowkorea.jp/news/read/364800.html

反カプチル運動

パクチャンジン氏は、労災事故で亡くなった臨時従業員のための集会を開いたり、「反虐待行為運動」を展開するなど、反カプチル運動で活躍中です。

https://globe.asahi.com/article/14661392

韓国の人たちは虐待に対して非常に忍耐強く暮らしているが、受け入れられなくなると、それをカプチルだと呼んで強く反発する」とパク・チャンジンは言う。大韓航空(KAL)の元客室乗務員で、小規模な野党「正義党」を率いて反カプチル運動を展開している。

https://globe.asahi.com/article/14661392

職場での「反虐待行為運動」を展開している元大韓航空客室乗務員パク・チャンジンたちは、労災事故で亡くなった臨時従業員のための集会を5月3日、ソウルで開いた

https://globe.asahi.com/article/14661392

お読みいただきありがとうございました。

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